静岡産大の男女バスケットボール部が、東海1部リーグ秋季大会で各3位となり、7日開幕の全日本大学選手権(東京)に初のアベック出場を果たす。3年ぶり2回目の男子(藤枝キャンパス)は、3点シュート王の冨井玲治(4年)がチームをけん引する。8日の初戦は、男子が近大、女子は順大と対する。

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男子の冨井は、リーグ秋季戦で計19本の3点シュートを決めた。三重県出身で、2年までは愛知学泉大でプレー。しかし、チームが休部したため、3年から静岡産大に転入した。

心機一転、まず目指したのは3点シュートの決定率アップだ。松角(まつずみ)翔吾監督(38)指導の下、まずはフォームを見直した。ボールを受けてからの動きを早くすることを心がけ、練習量も増やし向上につなげた。今ではチームの得点源となった冨井は「近大には背の高い留学生もいて、ゴール下での勝負にもなりそう」と警戒を強めている。チャレンジャーとして挑む一戦を「自分の得点力がどのくらい通用するのか試し、1試合でも多く勝ち上がる」と意気込んだ。

原彪我(ひゅうが)主将(4年)は冨井について、「同学年に部員がいなかったので、転入はうれしかった」と振り返る。元々リーグ戦で顔見知りだったこともあり、チームへ溶け込むのも早かった。松角監督も「主将だけでなく、層の厚い3年も、4年の2人を支えてくれている」。冨井の3点シュートと強固な守備で、チーム目標の8強を目指す。【倉橋徹也】