近畿ブロックで“敗者復活”を勝ち上がった報徳学園は、いきなりシード校の御所実と当たる。吉兆かもしれない。17年度大会、1回戦を勝ち上がったノーシードの報徳学園は、2回戦でシード校の御所実から金星。8強まで進んだ。

その試合を「相当興奮しましたね」と観客席で見ていたのが当時中学3年のCTB竹ノ内堅人主将(3年)。巡ってきた因縁めいた戦いに「本当にワクワクします」と笑顔を見せた。

ただ、竹ノ内がその戦いに臨むのは厳しい。6月に右膝の靱帯(じんたい)を断裂。まだ全力で走れない状態だ。そんな主将を「花園に連れていく」が、兵庫県大会で関学高に敗れながら、5大会連続46回目の花園切符をつかみとる原動力となった。竹ノ内は「プレーでなくても、やれることはある。(裏方の仕事を)全力でやります」。試合が続けば出場の可能性も生まれる。そのチャンスを竹ノ内は自らつかみ取る。