ラグビー日本代表ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、51)が15日、オンライン会見した。前日14日夜に23年W杯(ワールドカップ)フランス大会の1次リーグ組み合わせが決定。イングランド、アルゼンチン、オセアニア代表、米大陸第2代表と同じ「死のD組」(プールD)に入ったことについて語った。

一夜明けて取材対応。「エキサイティングな気持ちだ。23年の相手が具体的になり、そういった気持ちになった。イングランドもアルゼンチンもオールブラックス(ニュージーランド)に勝っている。大きなチャレンジ。楽しみなプールだ」と感想を語った。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年は1試合もテストマッチができなかった(5試合が中止になった)が「ラグビーがなかった1年。スポーツ界も変わった1年だった。まずはライオンズ戦を見ていきたい」と唯一、決まっている来年6月26日の全英代表戦を見据えた。

一方でフランスリーグではFB松島幸太朗(クレルモン)が活躍。「ほかの選手も海外でできると自信になるし、好材料」と評価し「最後に、個人的に思うことは早く日本のみんなに会いたいということ。コロナでおかしな年になったが、来年1月(16日のトップリーグ開幕に合わせて)日本に戻る日が待ち切れない。

選手とはZoomやメールでコミュニケーションを取ってきたが、直接、会うことが何よりの楽しみ。トップリーグ開幕も含めて楽しみだ」と語り、冒頭あいさつとした。

イングランドとアルゼンチンについては「2つの、非常にパワフルなチームと同組になった。セットピースも強いし、体も大きな相手。フィジカルで押してくるチームに勝てるよう3年間、準備していきたい。一方で、相手にしてみれば我々は全く違ったタイプの相手になるのでイーブンではないか」と分析。「残りの2チームに関しても、もともとティア2にいたわけで実力は変わらない」と警戒した。

約2年9カ月後に向け、現在の大学生を抜てきする考えはあるか聞かれると「すごく覚えているのは帝京大時代の姫野選手だ。相手はどこだったか、とにかく当時の記憶は残っている。(その後、19年W杯で活躍し)なので、現在の大学生が23年の舞台に立っても、何もおかしくない。具体的に誰なのか申し上げる段階ではないが、非常に楽しみだ」と期待した。【峯岸佑樹、木下淳】