日本ラグビー協会は12日、16日に開幕するトップリーグ(TL)第1節2試合の中止を発表した。

16日のサントリー-トヨタ自動車(愛知・豊田ス)と17日のキヤノン-リコー(東京・駒沢)の2試合で、新型コロナウイルス陽性者がサントリーから7人、トヨタ自動車から13人、キヤノンから24人出たため。

TLの太田治チェアマンが関係者と協議の上、開催中止を決めた。TL規約に基づき、代替試合は設けない。試合は引き分け扱いとなり、両チームには勝ち点2が与えられる。太田氏は「チームとともに準備、対策を行って参りましたが、このウイルスはいつどこで感染するか分からない脅威を感じています。幸いにも重症化している選手はいませんが、1日も早い回復を祈っています。各チーム内での予防及び、行動管理の再徹底を図り、全ての方の安全を最優先に考え、TLの大会成立に向けて取り組んで参ります」とコメントした。

チケットは既に、サントリー-トヨタ自動車が約1万枚、キヤノン-リコーが約8000枚売れており、払い戻しをする予定。

サントリーにはニュージーランド代表88キャップを誇るSOボーデン・バレットや日本代表SH流大ら、キヤノンにはSO田村優やSH田中史朗ら19年W杯日本大会で活躍した選手が多数所属している。昨季TLは、コロナ禍の影響で第6節までで中止となった。