男子シングルスで吉田雅己(26=栃木県スポーツ協会)が2年連続のベスト4を決めた。龍崎東寅(明大)に4-1。「昨年のベスト4で自信がついた。Tリーグ(岡山)でも今、勝ち越しているので、自信がどんどんついてきています」と話した。

躍進のきっかけは、3年前にプライベートコーチを雇ったことにある。社会人選手がプロに転向したが、コーチがいなくなった。「自分の中でコーチは必要だったので」。頼ったのは3歳年上のいとこ、西東輝(さいとう・あきら)さん。石川・遊学館高-北陸大でプレーしており「研究熱心だし、いとこなんで話しやすい」。成績に応じた報酬を支払いながら、一緒に戦術を考えてきた。昨年の全日本選手権から、より細かい部分の情報も共有するようになった。

26歳。昨年のベスト4時に「ベテランの吉田が…」とする記事を見た。「もうベテランの域。今大会も最後のチャンスという思いが強かった」。同学年の丹羽らビッグネームが姿を消した。「ベスト4が目標でしたけど、優勝に切り替えます」。目をぎらつかせた。