C組の日本は1次リーグ最終戦でアンゴラに30-29で競り勝って初白星を挙げ、通算1勝1分け1敗の同組3位で2次リーグ進出を決めた。1次リーグ突破は1997年(平9)の熊本大会以来で24年ぶり2度目。「彗星(すいせい)ジャパン」が大仕事をやってのけた。2次リーグでは21日にアルゼンチン(D組2位)、23日に前回王者のデンマーク(同1位)、25日にバーレーン(同3位)と戦う。1次リーグの対戦結果を持ち越すため、日本は1分け1敗からのスタート。各組上位2チームが準々決勝に進む。

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エジプトで日本の彗星がキラリと光った。1次リーグ最終戦で日本はアンゴラに競り勝ち、実に24年ぶり2度目の突破を決めた。2年前の前回大会は7戦全敗、24チーム中最下位の屈辱にまみれた。2年の時を経て彗星ジャパンが重い扉をこじ開けた。2017年から代表を率いるアイスランド人のシグルドソン監督は「歴史的な瞬間だ。ものすごく大きな1歩」とうなずいた。

前半を4連続得点で締めて16-12で折り返す。後半も先に2ゴールを挙げ、この試合最大の6点リードを奪った。ここから攻撃の鋭さを失い、前回大会で黒星を喫したアンゴラの逆襲に遭う。残り6分を切り、逆転を許した。相手に傾きつつある流れ。それでも“彗星の光”は消えなかった。粘って元木(大崎電気)のゴールで追い付き、主将の土井が「大事なところで自分に回ってくるのは経験で分かっていた」と冷静にシュートを決め、再び勝ち越した。

開催国枠で8大会ぶりに出場する東京オリンピック(五輪)の“前哨戦”ともいえる大会。東江(あがりえ=大同特殊鋼)は「前の日本だったらずるずると逆転負けする場面だったが、1人1人のメンタルが本当に強くなり、持ちこたえて勝利に結び付けることができた。強くなっていると感じた」と強調した。

出国後の7日に、首都圏に緊急事態宣言が発令された。待機措置の緩和がなくなり、帰国後は14日間、練習ができない。感染に注意しながら1日でも1試合でも長く、世界の舞台で戦って強化を進めたい。

◆97年熊本大会 スウェーデン出身のオルソン監督のもと、自国開催で健闘。6チームによる1次リーグA組は強豪アイスランド、ユーゴスラビアにいずれも惜敗して連敗スタートとなったが、サウジアラビア、アルジェリアに連勝するなど2勝3敗で突破した。決勝トーナメント1回戦では前回優勝のフランスと対戦。中山剛(湧永製薬)らを得点源に後半残り15分を切って5点もリードしたが、残り47秒で追い付かれ、延長突入かと思われた残り0・2秒で決勝点を奪われ、金星獲得ならず敗退した。