年末年始に東京都内で開催されたバスケットボールの全国高校選手権、バレーボールの全日本高校選手権の出場チームが、地元に戻った後に新型コロナウイルス感染が判明する事例が相次いでいる。首都圏から地方への感染波及が問題となっており、大会が感染源となった可能性も否定できない。大規模なスポーツ大会と感染対策両立の難しさが改めて浮き彫りになった。

バレーボールの全日本高校選手権(5~10日)の男子で優勝し、11日に帰郷した東福岡は14日、部員、指導者計10人がPCR検査で陽性と判定されたと発表。検温やマスク、手袋の着用など対策を徹底していたが防げなかった。学校側は「感染経路が分からないので何とも言えない」との認識を示した。

女子に出場した郡山女大付(福島)では大会後、部員ら20人以上の感染が確認された。大会期間中も前回優勝の東山(京都)に発熱者が出て3回戦を欠場。その後計6人の感染が確認された。大会事務局は「大会が感染源と断定されれば何らかの対応を取る可能性がある」とした。

バスケットボールの全国高校選手権(昨年12月23~29日)でも女子で3位に入った高知中央で、1月13日に部員ら9人の感染が判明。大会は新型コロナの影響で男女計7チームが欠場や棄権となっていた。

全国高等学校体育連盟の幹部は「100%の対策は(大会を)やらないこと以外ない。なくすのは簡単だが、一生懸命な高校生に何とかやらせてあげたい気持ちはある」とジレンマを口にした。

聖マリアンナ医大の国島広之教授(感染制御学)は「高校生、大学生は活動単位が大きく、クラスター(感染者集団)になりやすい。今後も1つの類型として注意する必要があるだろう」と指摘。チーム内で体調不良者を早めに見つけ出すことや、移動時の感染防止に特に注意を払う必要があると強調した。