元栄愛子(目黒日大1年)が、表彰台に迫る4位と健闘した。

ショートプログラム(SP)3位で迎えたフリー。冒頭のダブルアクセル(2回転半)と2本目の3回転サルコーを成功させたが、3回転ルッツ、3回転ループでミスが出る。後半は2回転半からの3回転トーループがダウングレード判定された。

それでも、自信を持っているというスピンで最後に最高評価のレベル4を獲得するなど、粘りの演技。フリー6位の94・60点で合計154・41点とし、4位に踏みとどまった。

演技後は「うれしいです」と第一声。「練習通りやれるように、落ち着いて滑ろうと思いました」と笑顔で話した。SPは「まあまあ」で、フリーは「失敗しちゃった」。そう振り返った上で「最終グループに入れて、すごい人いっぱいいるなと思いました」と刺激を受けていた。

武器を聞かれると「薄いんですけど」と言いながら「スピンです。たまに加点をもらえるので、もっと速く回りたい」。向上心に火もつく初インターハイとなった。【木下淳】