昨年末の全日本選手権で7位と躍進した15歳の三浦佳生(東京)は後半にジャンプの失敗が重なり、フリー124・59点の5位、合計196・79点で4位で終えた。

冒頭のトーループの4回転-3回転は3・17点の加点を積んだが、続く4回転サルコーは「練習ではいいイメージ。そのイメージのまま。ちょっと考えすぎたかな」と、踏み切りで横幅が大きくなりすぎると判断し、3回転判定の前降りに。そのまま壁にぶつかった。

後半にも4回転トーループに挑んだが、2本とも2回転になった。「すごく悔しいです。後半に大失速してしまい、トータルでも点が取れないよなという演技だった。しかもシーズン通して1番低い点でしたし、すごく悔しい。前に前に、跳び急いだのが1つ。全体的にコントロールできてなかった。試合へのもっていき方が良くなかった」とうなだれた。

ただ、中3にして2種類の4回転を試合でかけ、何よりもその強気の姿勢は大器の予感十分。昨季までジュニアで競い合っていた鍵山優真、佐藤駿が今季はシニアに上がった。「やっぱりこうして、優真と駿がシニアに上がり、なかなか試合で同じには…。NHK杯ではショートで差がついてフリーは違うグループで。(今日は)こうして同じグループで滑って幸せ。刺激にもなる。また自分のやる気を高めてくれる存在」と久しぶりの同組に高ぶったという。

優勝した鍵山について聞かれると、「自分のやる気を高めてくれる存在。氷を降りれば友達、乗ればライバルと向こうも言ってくれた。そういう関係でやってますが、いつまでも負けてられない。待っておけよ、という感じです」と闘志をむき出しにしていた。