12年ロンドンオリンピック(五輪)で2個のメダルを獲得した鈴木聡美(ミキハウス)が、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視とも受け取れる発言について、言及した。

決勝を1分8秒35で終えた後の取材エリアで質問を受けると、神妙な面持ちで言葉を選びながらも、しっかりと意思表示した。

「うーん、いま話題となってますが、あまり、自分の心にも影響が大きく出るので、あまり多くは語れないですが、そうですね、えっと、ひと言で言うなら、かなり残念なのかなと思いますし、怒りも正直ありましたね」。

大会は初日で今後にレースも残す中だったが、短い言葉に思いを込めた。

2大会ぶりのメダルを狙う東京五輪へ向かう。「かなり戻ってきました。腕のかきに頼っていたのが以前。本来はキックの出力と合わせて体を前にもっていくのが主体。今日は記録につながらなかったですが、自分の感覚でも、久々に見てくれた方にも『泳ぎだいぶ戻ってきたね』と言われた。あとはほんとに自分の気持ちの問題だと思いました」と振り返った。