女子で連覇を狙うロコ・ソラーレが、激しい点の取り合いの末に富士急を12-10で下した。スキップの藤沢五月(29)は「『殴り合いの試合だったね』と言われた」と苦笑い。自分たちとしては珍しい試合展開だったと振り返り、「なんとか我慢できた。微妙な勝ち方だったけれど、勝てたのでよしとしたい」。1次リーグ通算2戦2勝とした。

第2エンド(E)で3点を失ったが、直後の第3Eでサードの吉田知那美が好ショットを2本そろえて相手にプレッシャーを与え、5点を奪い返した。藤沢は「相手に3点を取られてメンタル的に厳しい部分があったなか、モーメンタムを上げ、逆に(流れを)持ってこれた」。中盤以降、点差を詰められてもすぐ突き放し、18年平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)銅メダルの底力を示した。

今大会で連覇を果たせば北京五輪日本代表となる権利を手にし、3月下旬のスイス世界選手権で五輪出場枠を争うはずだった。しかし前夜、その世界選手権の中止が決定。藤沢は「残念な気持ちはもちろんあるが、いま日本選手権を戦えていることは、他の国の選手と比べれば恵まれていると思う。試合を行え、支えられている環境でベストを尽くしたい」。まずは目の前の試合に集中していく。

大会第2日の午後は、ロコ・ソラーレはSC軽井沢クラブと対戦する。