男子1500メートルは18年ピョンチャン・オリンピック(平昌五輪)代表のウイリアムソン師円(25=日本電産サンキョー)が1分44秒95で優勝した。5000メートルに続いて国内最高で制し、1年後の北京五輪へ弾みをつけた。女子1500メートルは世界記録保持者の高木美帆(26=日体大職)が1分52秒78で優勝。1000メートル、3000メートルと合わせて3日連続で国内最高を塗り替え、無敵の3冠を達成した。

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ウイリアムソンは主戦場の1500メートルで、目標を1秒近く更新する1分44秒台をマークした。1周400メートルを26秒台などで刻み、5000メートルに続く国内最高で優勝。「速いラップを力まずにリラックスして臨めた。まだ試行錯誤の成長段階なので、さらに上を目指したい」と前を向いた。

10位だった平昌五輪後は国内大会でも表彰台を逃す低迷期が続いた。4、5番手という現実と向き合い、危機感を募らせた。筋力増のために体重を75キロまで増やし、フォームの改良も試みたが結果が出なかった。昨季から専属栄養士と契約して、肉体改造に励むと徐々に効果が表れた。今大会は3キロ減量し、好調時の68キロ前後の体重に戻して結果につなげた。着実に地力が上がっていることを実感しつつも「一発屋にならないように冷静に分析して、このタイムを早く自分のものにしたい」と、3度目の五輪へ完全復活を誓った。