新型コロナウイルス感染拡大の影響により、1カ月遅れでラグビーのトップリーグ(TL)が20日、開幕する。

来年1月の新リーグ発足に伴い最後のTLとなる今季は、19年ワールドカップ(W杯)などで活躍したニュージーランド(NZ)代表88キャップを誇るSOボーデン・バレット(29=サントリー)や、オーストラリア代表主将のフランカー、マイケル・フーパー(29=トヨタ自動車)ら大物外国人選手が多数参戦。世界トップレベルのプレーに期待が高まる。

   ◇   ◇   ◇

今季最大の目玉は、サントリーに加入したバレットだ。NZ代表を引退した世界的SOことダン・カーターの後継者とされ、世界最優秀選手賞に2度輝いた。「優勝請負人」として、チームを3季ぶり6度目のTL優勝に導くことを誓う。

15年W杯でNZの2連覇に貢献し、3位だった19年W杯では主にFBを務めた。“ラグビー偏差値”が高く、サントリーでは司令塔のSOとして期待される。一瞬の「判断力」が武器で、トリッキーなパスやキックでボールをつなぎ、時には防御の乱れを突いて自ら突破するなど、変幻自在な攻撃が特長だ。

23年W杯から逆算し、NZ協会が認める今季限りの海外挑戦を決意した。高年俸のフランス1部リーグのオファーを断り、19年W杯期間中の快適な住環境を気に入り、昨年12月に家族と来日。練習試合に4戦出場し、既にチームの攻撃的なラグビーになじんでいる。

21日の三菱重工との開幕戦(ギオンス)には、SOで先発する。日本代表SHの流大とハーフコンビを組む29歳の注目株は「ラン、キック、パスと予測できないプレーを見せて、ファンを驚かせたい」と自信をのぞかせる。【峯岸佑樹】

トップリーグ開幕!新加入のスーパースターまとめ>>

トップリーグ開幕!スコアはこちら>>