白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が、2年1カ月ぶりに本命種目の100メートルバタフライに出場した。決勝で59秒44を出して3位になった。

予選は前半を28秒01で折り返し、1分0秒06でフィニッシュ。全体の2位で決勝に進出した。東京五輪代表選考を兼ねた日本選手権(4月、東京アクアティクスセンター)参加標準記録1分0秒29をクリアした。

これで一発勝負の同選手権に出ることがルール上は可能になった。池江は昨年8月のレース復帰以降は自由形で試合を重ねてきたが、復帰5戦目でついにバタフライを解禁した形だ。

池江のバタフライは、白血病の診断を受ける前の19年1月31日三菱養和スプリント以来。そのレースは1分0秒41で優勝している。

なお池江が持つ日本記録は56秒08。日本水連が定めた五輪派遣標準記録は個人が57秒10、メドレーリレーが57秒92となっている。