「世界のキャプテン」のそろい踏みに観客が酔いしれた。トヨタ自動車が34-33の接戦で東芝を退けた開幕戦。戦い終えたピッチには、19年ワールドカップ(W杯)で日本、ニュージランド、オーストラリアの各主将を務めた、リーチ・マイケル、キアラン・リード、マイケル・フーパーが並び立った。

今季からトヨタに加入したフーパーが途中出場し、3人がそろった残り30分、熱が増した。リードが自陣ギリギリでトライを防げば、フーパーはW杯で話題となった、密集で巧みにボールを奪い取る技「ジャッカル」に成功。世界的名手として、日本でもすご技を見せ、「みなさんが待ち望んでいたことがうれしく」と拍手に感謝した。

その共演に日本の主将も黙っていない。リーチは後半35分にトライし、1点差に迫るとさらに加速。フーパーが「ジャッカル」に成功した直後に組みつき、逆にボールを奪い返す「ジャッカル返し」で沸かせた。逆転はならずも、「最後まで諦めずに戦いきれたのは次の試合につながる」と手応えを感じていた。