昨年準Vの新潟清心女子が村松桜に61-36と圧勝し、2年連続7回目の4強入りした。第1クオーター(Q)は10-8と2点差の接戦だったが、第2Qから徐々に得点差を広げていった。小幡叶(2年)が169センチの長身を生かしたプレーで攻守に貢献した。23日の準決勝は新発田第一と対戦。5年ぶり2度目の優勝を狙う。

「自分のやるべきことができた。うれしいです!」小幡は笑顔で準決勝進出を喜んだ。「最初は相手の守り方に戸惑ってしまった。オフェンスは後半から、しっかり対応できた」と第2Q以降9得点をマークした試合を振り返った。相手の2線のディフェンスに対し、カッティングを入れ、動かしながらオフェンス。坂本一文監督(41)は「昨年末の地区大会から成長した」と太鼓判を押した。

地区大会前までは自分に自信が持てなかったという小幡。試合でチャレンジを続け、手応えをつかんでいった。「自分のしたいことができるようになった。自信を持ってドライブができるようになったり、ディフェンスも以前よりも前向きにトライできるようになった」。

23日に準決勝、決勝が行われる。「負けた相手のためにも頑張りたい。声出すことと礼儀。バスケでも日常生活でも応援してもらえ、さらに“見てて楽しいな”と思えるチームになって優勝したい」とチームの5年ぶりの優勝に向け、気持ちを高めていた。【飯嶋聡美】