B1新潟アルビレックスBBは22日、信州戦(27、28日、松本市総合体育館)に向けた練習をアオーレ長岡で行った。

右手第2、3中手骨骨折で昨年12月から離脱していたSF星野曹樹(23)が完全合流。信州戦出場を目指して調整を始めた。

「バスケは楽しいですね」。約2時間半の練習を終えた星野は笑顔で言った。攻守の戦術確認を行った後に実戦形式。速攻にマンツーマンの守備と、長所を発揮しようと集中した。「俊敏性は問題ない」と好感触があった一方、「プレーの判断はまだ」。シュートのフェイントに引っ掛かって続けてファウルを犯すなど反省もあった。それを含めても「痛みはない。信州戦に出たい」と手応えは十分だった。

昨年12月9日のホーム千葉戦で骨折。以後、約2カ月半の治療、リハビリの間にSG西田優大(21=東海大4年)、PG水野幹太(22=法大4年)が入団。新戦力の加入に「少し焦った」。それでも「今までやってきた経験がある」と自分に言い聞かせた。オフの日もジムでの筋トレやランニングを欠かさず、体力を維持した。コートに戻った今、実戦感覚を磨けばすぐに戦力になれる自信がある。

青木勇人監督代行(47)のもと、新潟は前節広島戦で2連勝。シンプルで連係の取れた攻守が浸透してきた。「役割がはっきりしている」。星野はコート外から見ていたチームのスムーズな動きを、中に入って実感した。「試合に出られるようにアピールする」。上昇の兆しが見えてきたチームに、自身の再スタートを重ね合わせた。【斎藤慎一郎】