ともにPO(プレーオフ)進出の東地区3位以内を狙う同地区対決は、5位の山形ワイヴァンズが76-65と4位の仙台89ERSにホームで先勝した。

現在B2得点王のアンドリュー・ランダルがチームをけん引。通算23勝21敗で順位は変わらないものの、ホーム勝利を10勝9敗と先行させ、18年3月18日の第23節・第1戦以来13戦ぶりの同カード勝利に導いた。

昨年10月の開幕節で連敗した相手に雪辱した。開幕後に新加入したランダルが活躍。第1Q(クオーター)、4点ビハインドの1分過ぎ、チーム初得点で反撃ののろしを上げ、逆転直後の同5分過ぎには3点シュートでリードを広げた。

第2Q中盤に同点に追いつかれたが、相手ゴール下のオフェンスリバウンドを支配。和田保彦の連続シュートなどで突き放した。後半立ち上がりも3点シュート1本を含む3連続得点。ランダルが相手の反則を誘い、要所要所でフリースローを確実に沈めた。14点リードの第4Qも、チーム5反則のトラブルに陥ったが動じず、最後は攻撃権を持ったまま、10秒以上ボールを保持して逃げ切った。

ワイルドカード争いでも現在1位の仙台に肉薄した。河野誠司主将は「しばらく勝ててなかったのでこの勝利はすごく大きい。(ブースターと)全員で勝った試合」とモチベーションを高めた。ミオドラグ・ライコビッチHC(ヘッドコーチ)は「ディフェンスも頑張ってトップチームではないかと思った。選手たちにありがとうと言いたい」と感謝。今日7日の第2戦で、チームは明日8日に50歳になるライコビッチHCの前祝いをするつもりだ。【佐々木雄高】