世界の40を超える国と地域でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウス財団(本部ロンドン)が、バドミントン男子シングルス世界ランキング1位で、桃田賢斗(26=NTT東日本)にインタビューを行った。
全英オープン(17日開幕)で1年2カ月ぶりの国際大会に臨む桃田は、「ローレウス世界スポーツ賞2021」の最優秀復活選手部門にノミネートされている。
インタビューの第1回は、栄誉ある賞にノミネートされたことへの感想や、復活までのストーリーについて語った。
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-ローレウス世界スポーツ賞にノミネートされた感想は
桃田 正直、選ばれるとは思っていなかったです。僕はあまり英語ができないので、最初何が書いてあるか分からなかったのですが、周りの人から「おめでとう」と祝福されて、これは何だ? という状態でした。少しずついろんな人に教えてもらいながら、本当にすごい賞であると分かりました。
-昨年1月の事故後から競技復帰までの過程は
桃田 事故に遭った時はオリンピックどうこうよりも、まず競技を続けることができるのかできないのか。そっちの方が不安でした。
-けがからの復帰過程で、どんなことを考えながらリハビリに取り組まれていましたか。また、その過程で最も苦しかったことは
年内の1番大きな目標は東京オリンピックだったので、いかに(オリンピックに)照準を合わせることができるか、パフォーマンスを取り戻すことができるかということを考えていました。2カ月間何もせず、事故からの後遺症も多少ありながらのリハビリは、普通に出来ていたことが出来ないもどかしさであったり、悔しさや辛さがあったりして、精神的にもきつかったです。
-復帰戦となった全日本総合選手権で優勝。この大会にはどんな思いで臨まれましたか。
桃田 久しぶりの試合だったので、自分の出来ることは精いっぱいやりました。もちろん優勝することが目標でしたが、(優勝が)出来なかった場合でも、悔いが残る試合にだけはしないようにしようと思って試合に取り組みました。
(続く)