空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表でパワーハラスメント被害を訴えている植草歩(28=JAL)が、全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫選手強化委員長(65)に対する刑事告訴を見送る方針を固めたことが分かった。

3月31日に全空連が開いた倫理委員会で、香川委員長が竹刀を用いた練習で植草が負傷した事実が認められたことなどを鑑みての判断。

倫理委員会による答申を受け、4月の早いタイミングで開催される臨時理事会で香川氏への処分が決まる。その後は、植草以外の選手やコーチへのヒアリングを行う第2回倫理委員会の開催も検討されている。