白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が53秒98で優勝した。個人の五輪派遣標準記録53秒31には届かなかったものの、400メートルリレー代表には内定。東京五輪に出場できる2つ目の種目をつかみ取った。プールから上がると「やばい、良かった」と声を発して拍手した。

レース後のコメントは以下の通り。

「ありがとうございました。53秒台を出せたのはうれしいんですけど、もう少し出したかったのが正直な気持ち。ホントにギリギリではあるんですけど、新しいチームを組むことができて、とてもうれしいです」

「この種目は特に、4番に入れるか入れないかっていうところが自分の中にはあったので。その中で予選からしっかり泳げましたし、決勝は絶対、53秒を出すという目標を立てていたのでうれしいです」

涙の五輪切符を手にした100メートルバタフライから2日の休養を挟んで出陣。7日の予選、準決勝から全体1位で通過。リレー派遣標準記録54秒42をクリアしており「100メートルの王座奪還はまだ先かなと思っていたけど、2種目目で奪還できるように頑張りたい」と自信を見せていた。

大会前から同種目を「楽しみ」とした理由について「レースが楽しみなのは、自信があるということと同じだととらえてもらえたらいいです」とにっこり明かしている。残りは50メートルの自由形とバタフライ。非五輪種目の50メートルバタフライについては「優勝を目指しています」と明確な目標を持って、今大会に臨んでいる。