萩野公介(26=ブリヂストン)は、1分57秒43の2位だった。

派遣標準記録は、1分57秒98。瀬戸大也が内定しており代表は残り1枠だった。

萩野は、400メートル個人メドレー、200メートル背泳ぎを回避して、同種目に絞ってきた。3月中旬には「見えを張るのは疲れました」とありのままの自分を受け入れて、200メートルの距離で勝負する気持ちを固めていた。

7日の準決勝は全体1位で通過した。すでに800メートルリレー代表の座を得ているが、個人で五輪メダルを狙う同種目に向けて「余力はある。死ぬ気で泳ぎたい」と決意表明していた。

16年リオデジャネイロ五輪の栄光から5年。紆余(うよ)曲折をへて、決勝の舞台にたどり着いていた。