東京オリンピック(五輪)選考会の第1戦となる体操の全日本選手権は15日に群馬・高崎アリーナで開幕する。女子のエース村上茉愛(24=日体ク)は14日の会場練習後にオンライン取材に応じ、「確実に57点を取ることを目標にしたい。(東京五輪での)金メダルに近づくために必要な条件」と見据えた。

新型コロナウイルスの影響で昨年末に開催された前年度の全日本選手権では、2年ぶり4度目の優勝を果たし、国内では頭一つ抜けた存在。目標はあくまで世界舞台での頂点で、ここは通過点となる。冬場は「58点に近づけていくために何が一番点数低いかというと平均台」と重点強化。構成を変えて習熟度を上げてきたという。今回は得意の床運動の曲も変更し、「この曲は五輪でも披露すると思う。見ている人が(演技に)くぎ付けになる床ができたら」と期した。