4年ぶり3度目の優勝を目指す日本の宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が、夜のショートプログラム(SP)に向けて最終調整した。

開始9分でジャージーを脱いで衣装姿になると、曲かけではSP「グレート・スピリット」を確認。冒頭の4回転フリップは着氷が乱れて手をついたが、続く4回転トーループ-3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は成功させた。

曲かけ以外ではアクセルやフリップ、4回転フリップ-3回転トーループの2連続ジャンプを確かめ、始まってから25分が経過したタイミングで練習を終えてリンクを離れて、ステファン・ランビエル・コーチと宿舎へ戻った。

前日14日はSPに向けて「今回はコンビネーションのセカンド3T(2連続2本目の3回転トーループ)を跳ぶように頑張ります」と話していた。3月の世界選手権(ストックホルム)では付けられず、ランビエル・コーチから「なぜ跳ばないの!」と言われ、大会後に「次は決めようね」と指導されたという。

宇野は「僕が会う人、全員に毎回それを言われる」と笑いつつ、今回は1本目の4回転フリップ(4F)に3回転トーループ(3T)を付ける予定を明かしていた。「4F-3Tを1本目、跳びにいって。失敗したら次(2本目の4回転トーループに)3Tを付けられるように頑張ります」。今回の曲かけ練習では、そのリカバリーをした形になった。

ノーミス演技を狙うSP本番は、いかに。9番滑走の宇野は午後7時31分に登場予定となっている。【木下淳】