東京オリンピック(五輪)の個人枠(最大2枠)をかけた男子種目別トライアウトで、鉄棒に絞って東京五輪出場を狙う内村航平(32=ジョイカル)が15.166点、1位だった。

選考会は全日本選手権、NHK杯(5月、長野)、全日本種目別選手権(6月、高崎)の3大会。枠は鉄棒だけでなく、他5種目の選手もライバルとなり、激しい国内の代表争いが待つ。

迎えた初戦、選考基準の目安となる19年世界選手権での海外選手の得点14・933点を大きく上回り、幸先良いスタートを切った。

4大会連続五輪は、日本男子では52年ヘルシンキ大会、56年メルボルン大会、60年ローマ大会、64年東京大会に出場した小野喬さん以来、史上2人目となる

◆個人枠の代表選考 個人総合のW杯で1枠を確保し、今後は5月のアジア選手権の結果、または6月に開催が伸びた種目別W杯の成績により、もう1枠が付与される。

選考方法は、日本協会が19年世界選手権から全日本種目別まで8大会、海外選手、団体代表4人などの得点を対象にした独自の世界ランクを作成。全日本種目別後に同ランク突破者の順位ごとにポイントを与え、5試合の総合ポイントで競う。1位かつ0・2点差以上は40点、1位は30点、2位は20点と続く。