米バスケットボールNBAのラプターズは19日、渡辺雄太(26)と本契約を結んだと発表した。これまでは出場機会などに制限のあるツーウエー契約を交わしていた。

渡辺は自身のツイッターを更新し、「エグジビット10→2way→本契約」「努力し続けたかいがありました! さらに上を目指してもっともっと頑張ります! 今後も応援よろしくお願いします!」とコメントした。

NBA3年目の渡辺は今季、新加入したラプターズで出場機会を増やし、39試合で1試合平均4・0得点、3・3リバウンドを記録するなど攻守でアピール。16日のマジック戦では自己最多21得点をマークし、18日のサンダー戦では3試合連続となる2桁得点を記録するなど好調を維持していた。

香川県出身の渡辺は206センチの長身で、尽誠学園高から米ジョージ・ワシントン大に留学。卒業後の18年にグリズリーズとツーウエー契約を結び、日本人2人目となるNBAデビューを果たした。

日本代表の一員として19年ワールドカップ(中国)などに出場。14日に発表された東京五輪代表候補メンバーにも名を連ねている。

▼日本バスケットボール協会・三屋裕子会長 今シーズンの渡辺雄太選手のトロント・ラプターズでの活躍を毎日楽しみにしていました。特に最近の目覚ましい活躍を見て、この大変喜ばしいニュースが我々に届くのはそう遠くないものだと思っていましたが、いざ聞くと本当にうれしく、無意識にガッツポーズをして喜んでしまいました。

▼Bリーグ・島田慎二チェアマン 渡辺雄太選手、おめでとうございます! 目標に向かって、必要な努力を必要以上に積み重ねたことの結果ということが、本当に勇気をいただきました。

◆渡辺雄太(わたなべ・ゆうた)1994年(平6)10月13日、香川県生まれ。香川・尽誠学園-米ジョージ・ワシントン大。18年にグリズリーズと「ツーウエー契約」を結び、18年10月27日のサンズ戦でNBAデビューを果たし、田臥勇太以来14年ぶり2人目の日本人選手に。今季からラプターズに加入。ガード、FWをこなせるオールラウンダー。206センチ、93キロ。