山形ワイヴァンズは83-67でアースフレンズ東京Zを振り切り、プレーオフ(PO)進出圏のワイルドカード2位に再浮上した。先発のアンドリュー・ランダルとキース・クラントンに加え、飯田遼が3点シュート3本を含む15点と活躍。24日の第1戦で黒星を喫した相手に借りを返した。

守備が機能し、第2クオーター(Q)中盤まで最大20点のリード。同Qの残り5分で3点シュート5本を決められて並ばれたが気持ちを切らさなかった。ミオドラグ・ライコビッチ・ヘッドコーチ(HC)は「相手のビッグマンを外でプレーさせてトランジション(場面ごとのつなぎ)を止められた」と勝因を掲げた。

第1戦で不振だったベンチメンバーが奮起。前日はシュート0本の飯田が要所で3点シュートを決め、第4Q残り19秒には83点目のダメ押しシュートで締めた。「ミスを恐れず積極的にいけ」。ライコビッチHCのげきに応えた飯田は「アグレッシブに点を狙ってディフェンスもできた」と振り返った。

この日はランダルが28点。クラントンも17点14リバウンドのダブルダブルでセンターの役割を果たした。レギュラーシーズン3戦を残し、チーム初のPO進出まであと2勝に迫った。コロナ禍で先行きは不透明だが、28日開催予定のアウェー東京Z戦でチームが勝利し、翌29日に香川ファイブアローズが敗れた場合もPO進出が決まる。飯田は「すべてがPOにつながる。もっとチームとしてのクオリティーを上げていきたい」と意気込んだ。【佐々木雄高】