東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の理事会が26日、都内で行われた。終了後に武藤敏郎事務総長(77)が会見した。

「東京2020大会における新型コロナウイルス対策のための専門家ラウンドテーブル(専門家ラウンドテーブル)」との会議を立ち上げると発表。安全・安心な大会運営に向けて、感染症など専門的な知識を持つ学識経験者6人で構成。初回は今月30日に行い、本大会までに4回程度開催する見込みという。

大会中の選手や関係者のコロナ対策と行動ルールを示すプレーブック第2版(28、30日に公表)や第3版(6月発行予定)の内容について助言を得る。

開幕まで3カ月を切った段階で新たな会議を立ち上げる意義を問われた武藤事務総長は「実効性について専門家の意見を得るもの。プレーブック第2版を示した後、現場の経験者として我々が気付かないことを助言いただく。実行のためのアドバイスを得るため」と立ち上げの必要性を強調した。

学識経験者6人は以下の通り。

岡部信彦(川崎市健康安全研究所長・調整会議メンバー)

河野一郎(組織委副会長)

斎藤智也(国立感染症研究所 感染症危機管理センター長・調整会議メンバー)

田島文博(和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座教授・JSPA医学委員会副委員長)

森村尚登(帝京大学医学部救急医学講座 主任教授・東京2020大会に係る救急・災害医療体制を検討する学術連合体)

矢野晴美(組織委理事)