フィギュアスケート女子で10年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さん(30)が26日、座長を務めるアイスショー「浅田真央サンクスツアー」千秋楽公演(横浜アリーナ)に出演した。

現役時代に応援してくれたファンに感謝の滑りを届けるため、18年5月から始まったツアーはこの日で201回を数え、27日の公演で3年の旅を終える。現役時代のプログラムを他の9人のキャストと演じ、14年ソチ五輪で世界中の感動を呼んだフリー「ピアノ協奏曲第2番」の最後のステップなどで、大きな拍手を受けた。

公演後にはオンライン取材に応じた。

一問一答は以下

-201回目を終えて

浅田 千秋楽公演初日を終えたばかりなんですけど、すごく必死だったので、終わって、安心している感じはあります。また明日もあるので、気持ちは引き締まっている感じです。今回の201回目もすべて出し切れたので、すごく自分の今日の滑りもお客さまの拍手や喜んでいる姿を見て楽しんでもらえたなとほっとしています。

-明日の最終公演へ

浅田 現実的には最後の1回ですが、3年前初めてやった時の気持ちと同じように、どの公演も全力で滑ってきたので、明日も同じで、みなさんに感謝の滑りを届けたいなと思います。

-ツアーのやりがいとは

浅田 やりがいは、本当に選手を引退してから、試合の余ような緊張感や達成感は味わえないかなと思っていたんですが、このサンクスツアーを通じて、日々、感じてて。選手の時には感じられなかったスケートに対する愛というのが強くなったので、心から愛することができましたし、楽しく滑ることできました。

-終わりはいつ決めたか

浅田 このサンクスツアーは当初はいつが最後になるのか分からず、最初は10カ所くらいだったと思います。いろんな所からきてください、という言葉をかけてもらい、気が付けば3年間やっていました。できるだけ長く滑っていたいと思っていたんですが、徐々に終わりが見えて、今日が最後と決まった時はちょっと寂しい気持ちはあったんですが、決められた千秋楽まで全力で滑ろうという気持ちになりました。みなさんに全力の滑りをお届けして、楽しんでほしいという気持ちが強いと思います。今年に入って最後、横浜で終わろうと決定しました。

-今後は

浅田 引退してからもスケートを続けてきて、すぐにサンクスツアーで滑り続けてますが、まずは明日、自分の力がなくなるまで滑りきって、その後にどうしたいのか考えて、前に進んでいければ良いな。スケートとまったく関わらなくなるわけではないです。何かしらの形で関わっていきたいです-やってみたいこと

いまリンクを作るということでいますので、そちらを自分の夢に向かって進めたら良いなと思ってます。自分のイメージはいろいろあり、みなさんと相談しながら進めている段階です。