ラグビー・トップリーグの今季限りで現役を引退した元日本代表FB五郎丸歩(35)が20日、所属チームのヤマハ発動機の公式ホームページにコメントを掲載した。以下が全文(元の表記のまま)。

   ◇   ◇   ◇

◎ヤマハ発動機ジュビロでのベストゲーム

ベストゲームはやはり2015年の日本選手権決勝のサントリー戦。優勝です。試合前からチームの雰囲気も良く、シーズンを通して怪我人も少なく、ベストメンバーで挑み、全員が素晴らしいパフォーマンスを見せ、最高の結果を掴み取った試合です。思い描いていた以上のものがありました。

表彰式が終わって、しばらく経ってもあれだけの人が会場に残って、あんな光景を作ることのできるチームはないと思います。磐田から10台以上のバスが出て、会社をあげて、社員の方もファンの方もみんなで優勝を味わった素晴らしい瞬間でした。

また、ヤマハスタジアムでの思い出は、リーマンショックの年に迎えたトップリーグ2010シーズン、NECとの開幕戦です。あの試合にかける思いはかなり強かったです。強化縮小となった時、ラグビーってこれだけの存在だったのかとすごくショックを受けると共に、自分たちが結果を残すことでやっぱりラグビーは必要だと思ってもらえるようにしたかったですし、とにかく全員が勝つことにフォーカスしました。

ラグビーで結果を残すこと、勝つことでその価値を証明することができる、そんな試合でした。