女子ダブルス決勝は、鶴岡南の先輩、後輩対決を渡部実優、武藤菜要の1年生ペアが3-1で勝利。高校で初めての県大会を優勝で飾った。男子ダブルスは、山形工の渡辺丈(3年)片見拓翔(2年)ペアが新庄東のペアを3-1で下し優勝。学校対抗は男子が鶴岡東、女子は山形城北が全国への切符をつかんだ。

【女子】小学校3年生からペアを組む渡部と武藤は決勝を口をそろえて「楽しかったです」と振り返った。

3年生の阿久根あかり、渡辺悠奈ペアを相手に、練習のようにリラックスして臨み、第1ゲーム(G)を11ー9で奪った。その後、流れに乗れず、第2Gを落とすも第3G、3-4から8連続得点。「1本1本を丁寧にやっていこうと意識していました」という言葉どおり、丁寧なプレーで、続く第4Gを11-6で奪い優勝した。

渡部は「ミスをしないことを大事にしていて、今日もその意識でミスを減らすことができました」と語り、武藤は「全部全力で打つのではなく、7割くらいの力でコースを突くことを意識していました」と、得意のドライブで得点を重ねた。そして、全国大会に向け「楽しんで試合していきたいです」と笑顔を見せ、「1回以上勝ちたいです」と目標を掲げた。

黒田陽春顧問(29)は1年生ペアについて「『ペアにとって、いいボールを出せるように考えろ』と常々言っていて、それがしっかりとできた大会だったと思います。具体的な指示にもしっかり対応できる、対応力のあるペアです」と語り「鶴岡南にとって1位、2位での2ペアの全国出場はかなり珍しいです」と表情がほころんだ。

「モットーは楽しむこと」だという1年生ペアは、息ピッタリのプレーで全国も楽しむ。

【男子】山形工は2-1で迎えた4ゲーム目を11-4と圧倒。自身初の全国出場を決めた渡辺は「ダブルスに鶴岡東が出ないということでチャンスだと思っていました。ダブルスにかけてきた面があったので優勝できてうれしいです」と笑顔を見せ、「全国で戦えるように、練習を頑張っていきます」と意気込んだ。渡辺は得意のループドライブを武器に、笑顔が持ち味と語る明るい後輩、片見と全国での1勝をつかむ。