B1新潟アルビレックスBBの川上明新社長(51)は経営企画本部長から社長に抜てきされ、組織改革にも着手している。

-1月に入社し、5カ月後に社長就任

川上社長 昨年から経営の立て直しという面で入社の話はいただいていました。お手伝いのつもりで受けましたが、まさか社長なんて、という気持ちでした。最初は「冗談でしょう」と(笑い)。うちは選手も社員も優秀です。彼らの力を1つの点に集められたなら、素晴らしい結果が得られる。今までは組織が彼らの能力の足かせになっているような気がしました。それなら引き受けて一気に直してみせようと思いました。

-どんな変化を

川上社長 やはり楽しく働くことが結果につながります。そのためには不安をなくさなければなりません。まずコミュニケーション。これまでは1人のリーダーに報告をする会議が多かったのでやめました。報告だけならメモで十分。会議をディスカッションや提案の場にしました。風通しは良くしているつもりです。これからも不合理なところを変えていきます。

-試合会場はどんな雰囲気にしたい

川上社長 どういうストーリーでお客さんを楽しませるかを考えることが大切です。お客さんがハリセンをたたいていたら、チアリーダーもハリセンで応援するとか。細かい部分ですが、そこに反応して一体感が生まれる。だから徹底しないと。ファンの皆さんからも意見が欲しいですね。

-ファンへのメッセージを

川上社長 20-21年シーズンの16勝38敗(東地区9位)は大失敗。その要因を明確にし、必ずやり直してみせると思っています。もうこんな失敗はしない。それはお約束します。【聞き手・斎藤慎一郎】

◆川上明(かわかみ・あきら)1970年(昭45)2月26日生まれ、東京都出身。立大卒業後、広告代理店に勤務。現在は都内の人材紹介会社の取締役。バスケットボールは中学3年間経験した。今年1月にB1新潟の運営会社「新潟プロバスケットボール」に入社し、経営企画本部長に就任。6月1日付で代表取締役社長に。