第12Rで優勝戦が行われ、浜野谷憲吾(47=東京)が力強く逃げて、07年平和島クラシック以来、14年4カ月ぶり、通算5度目のSG優勝を飾った。2着争いは2Mで差した瓜生正義が入り、混戦の3着争いは篠崎元志が競り勝った。

本番は枠なりの3対3進入で落ち着いた。スリットはほぼそろい、チルトを2度に上げた6コース平本真之が少し伸びたが、5コース峰竜太が抵抗。その隙にイン浜野谷はコンマ15のトップスタートを決めて先マイ。回って他艇を一気に突き放した。2着争いは2Mで馬場貴也と篠崎が握り合い、ともにターンが流れた。そこを瓜生が鋭く差して2着。3着は篠崎が馬場、平本の猛追を振り切った。

勝った浜野谷は「2Mでやっちゃったと思ったけど、みんな(ターンが)もれてよかった。(14年4カ月ぶりのSG優勝は)そんなに経っちゃった(笑い)。うれしいです。(優勝戦は)エンジンを信頼して、逃げ切れると思った」。レース後、ピットに戻ると同じ東京支部の斉藤仁らの祝福を受け、ケンゴスマイルがはじけた。

今年のボート界は、6月児島グラチャンで前本泰和が優勝。今回は前本と同期の浜野谷が制して、ベテラン勢の頑張りが目立つ。浜野谷の次節は、8月4日から住之江ボートのG3企業杯に出場予定となっている。

払戻金は2連単(1)-(3)470円、3連単は(1)(3)(4)2310円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

 

◆ボートレースとは 1周600メートルのコースを3周して争う。エンジン、ボートはレース場所有のものを各選手が抽選して使用。エンジン付属のプロペラなどを調整して、レースに臨む。1日現在、選手は1586人、うち女子は235人。最年長は74歳。最年少は17歳。