丸川珠代五輪相(50)が30日、閣議後の会見で、新型コロナウイルス感染拡大の中、無観客で開催されている東京オリンピック(五輪)のテレビ高視聴率を歓迎した。「視聴率を拝見していると、小池(百合子)都知事もご指摘にありました通り、競技によっては、非常に高い視聴率で見られている。ご自宅での観戦が定着してきていると受け止めもしている。引き続き、外出の自粛と、五輪はテレビで観戦、応援いただければ」と、自宅でのテレビ観戦を呼び掛けた。

一方で、東京都で新規感染者が連日最多を更新するなど、全国的にも感染拡大に歯止めがかからない状況が続く。「感染拡大防止の強化を政府でも検討している。医療体制逼迫(ひっぱく)を防ぐことが重要だと考えている」と話した。

政府では緊急事態宣言を8月31日まで延長する方針を固めているが、パラリンピックの運営への影響についても言及した。「パラリンピックの観客判断は五輪終了後に判断、となっている。現段階では協議しているという状況ではない」と影響については否定。「緊急事態宣言の延長等は大会とは別に、社会全体の感染状況を踏まえてと承知している」と話した。