バスケットボールB2の仙台89ERSは2日、仙台市内で新シーズン本格始動に向けたキックオフミーティングを実施した。日本人選手8人とチーム関係者を含めた約30人が参加し、16-17年シーズン以来のB1参入に向け、気持ちを引き締めた。4季連続で主将を務めることが決まった月野雅人(32)は「今年こそB1昇格ができるように、自分ができることを精いっぱい頑張っていきたい」と意気込んだ。

悔しさをリーグ戦にぶつける。昨季はワイルドカードでB1昇格を懸けたB2プレーオフに進出。だが、茨城との準決勝で敗退し、夢は途絶えた。オフは桶谷大ヘッドコーチ(HC、43=現B1琉球)の退任に伴い、B1琉球から藤田弘輝HC(35)が新指揮官に就任。また、B1広島から荒尾岳(34)と田中成也(29)、B1島根から神里和(26)を獲得し、リーグ最高峰の舞台を経験した選手が新たに加わった。

この日はイベント前に日本人選手のみでチーム初練習を行った。月野は「全員が良い雰囲気で練習をやろうというのをアップの段階から感じた。まだ初日なので今日の雰囲気やモチベーションを見失わずにやっていけたら」と力を込めた。藤田HCは「(仙台に)来て間もないが、練習初日で仙台89ERSが積み上げてきたカルチャーは素晴らしいと感じている。そこに自分らしいものを加えて目標に向かって走っていきたい」と気持ちを新たにした。