新潟アルビレックスBBは27日、全体練習をアオーレ長岡で行った。B2東京Zから移籍のPG綿貫瞬(33)が存在をアピール。自身2季ぶりのB1での戦いに順調に準備を進める。

練習終盤の4対4の実戦形式。綿貫は素早いパスで周囲を動かし、しつこい守備で食らいつく。果敢なドライブも見せる。24日から合流し、この日が3度目の対人メニュー。「きつかった。足が出なくて」と苦笑い。それでも平岡富士貴監督(47)は「賢いプレーをする。いい脚を持っている」と評価した。

17-18シーズンから3季京都に在籍して以来、2季ぶりのB1“復帰”。新潟への加入を「必要としてもらえた」と意気に感じている。池田雄一(38)佐藤公威(37)に続く年長者。「流れを変え、その場面で足りない部分を補うことが僕の役目」とベテランらしく全体を見る目がある。

旧JBL2部の石川、旧bjリーグ、B1大阪、京都、東京Zと多くのカテゴリーを経験した。プロ契約ではなかった石川ではフィットネスジムにフルタイムで勤務する社会人生活を送った。トップリーグでプレーできる尊さは誰よりも知る。「崩れないチームにしたい。そうなるためには試合を離れた日常も大切」。内面の大切さを新天地のコートで示すことも使命ととらえた。【斎藤慎一郎】

◆綿貫瞬(わたぬき・しゅん)1987年(昭62)11月2日生まれ、神奈川県出身。神奈川大卒業後に旧JBL2部の石川に加入。12年に旧bjリーグの大阪に入団。13年に京都、15年から大阪、17年から再び京都に所属。20-21年はB2東京Zで51試合出場し1試合平均出場時間20分14秒、同得点5・6点、同アシスト2・3。178センチ、73キロ。背番号17。