来月開幕する北京五輪シーズンに向けスピードスケート日本代表が14日、長野・上田市内で合宿を公開した。女子1500メートルで世界記録保持者の高木美帆(27=日体大職)らが心肺機能を高めるため高地トレーニングに励んだ。氷上の動きを陸上で確認するスライドボードや自転車マシンで基礎体力の向上を図った。

高木美は東京五輪から多くのことを感じ取ったという。「金を取った選手、散った選手の明暗が分かれた。両者からさまざまなことを感じた」。自国開催の五輪が終わったことで「急に周りの空気も冬にシフトチェンジした。次は自分たちだ」と北京へ向かう姿勢をさらにギアチェンジした。

一方、18年平昌五輪の女子団体追い抜きとマススタートで金メダルを獲得した姉の高木菜那(29=日本電産サンキョー)はマラソン男子の大迫傑に感銘を受けた。「レース後に『100点満点だった』と話していたことが1番刺激になった。そういう選手になりたい。オリンピックで100点の滑りをしたい。そう言える努力が必要」と笑顔で語った。それを受け「自分も北京で最高の結果を出したい」と意気込んだ。【三須一紀】