富士通が苦しみながらも開幕2連勝を飾った。RBニクソンが連続TDランを挙げるも、前半終了間際に東京ガスにTDパスを決められて15-10で折り返し。第3QにQB高木がTDパスを決めるも、QBジェッロドのTDランで22-16と迫られた。第4QにDB奥田がインターセプトリターンTDで突き放し、FGも加えて、32-22で逃げ切った。

2年前の対戦では富士通が65-0で圧勝していた。東京ガスは開幕戦でパナソニックに0-71で完敗。思いもよらぬ大苦戦と言えるが、山本ヘッドコーチは「どんな状況でも勝つこと。素直に勝てたことがうれしい」とホッとしていた。

今季加入したQBジェロッドのパスとランに手を焼き、ボールコントロールを許してしまった。開幕戦は来日からぶっつけ本番と言える状態。2試合目で調子を上げてきた米国人にかき回された。相手の分析もあまりできない中での初対戦でもあった。

後半にはアジャストして、ランをマークし、パスでは2本のインターセプトを決めた。決勝のTDを挙げた奥田は「前半から同じようなプレーがあった。1対1の勝負。サインもはまり、おいしかった」としてやったりだった。

攻撃では3TDにとどまったが、残りのシリーズでは3回FGまで攻め込んだ。2本をブロックされたのが誤算だった。山本コーチは「パントは2回。あとは得点できる距離まで持っていけた。風の影響もあったし、高木は及第点。あとはTDを決めきるかどうか」と、日本人エースQBへの信頼は厚い。

次節はオール三菱が出場辞退で不戦勝となる。次戦は10月16日にノジマ相模原戦とほぼ1カ月後となる。「この2試合でいろいろ課題も出た。この間を利用してきっちりと修正していきたい」と話した。