ラグビー日本代表の藤井雄一郎ディレクター(52)が、29日からの宮崎合宿を初日からトップギアでスタートさせることを宣言した。

21日、オンライン会見を開き、世界ランキング3位のオーストラリア戦(10月23日、昭和電工ドーム大分)などのテストマッチ4戦に向けた日本代表候補39人を発表。コロナ禍の影響で当初の予定よりも約2週間遅く合宿が始まるが、「(選手には)個別でフィットネスメニューを渡して、数値もそこそこ上がっている。宮崎合宿では最初からトップでいく」と巻き返しを誓った。

同10位の日本はオーストラリア戦後、欧州で同5位のアイルランド(11月6日、ダブリン)、同19位のポルトガル(同13日、リスボン)、同8位のスコットランド(同20日、エディンバラ)と対戦する。2年後に迫る23年W杯フランス大会に向けた貴重な試合となり、強化陣としては勝敗と同じぐらい試合内容を重要視するという。

藤井氏は「プレッシャーがかかる中、アウェーでどれだけの力を出せるか。戦術や戦略うんぬんよりも、チーム全体でいろいろなことをいかに対処できるか。次世代の選手たちにも多くのことを経験してもらい、日本代表としてのプライドを1試合1試合出していくことが大事」と話した。