どれだけ打ちのめされても-。フィギュアスケートで平昌五輪(オリンピック)男子の銀メダリスト宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が覚悟を示した。

1日、ジャパンオープン(さいたまスーパーアリーナ)の前日練習に参加。フリーでは4回転ジャンプを4種類5本跳ぶ構成に挑むことを表明していたが、「そのつもりです」と初実戦をにらんだ。

この日の練習でも「ボレロ」の曲かけで挑んだ。回転不足や転倒があり、「今日の練習もそのつもりですが、パンクが多くそう見えなかった」と振り返ったが、それは承知の上だった。「できる確率はいま現状かなり低いものだと思ってますが、たとえ失敗しても1シーズン通して、このプログラムを完成させたい。世界のトップと戦える選手になりたいという気持ちを込めて、どれだけ打ちのめされてもやり続けたいと思います」と毅然(きぜん)と言い切った。

ショートプログラム(SP)については、この日の練習では「アースソング/ヒストリー」をかける場面があったが、「僕の中で『オーボエ』をやろうかなと考えてまして」と言及。拠点のスイスにいるステファン・ランビエルコーチと直接話し合えておらず、「決定と言い切ると、いろいろな方にこっちをやらないのかと思われてしまうので」と話すにとどめた。最終決定はまだのようだ。