スポーツ庁の室伏広治長官(47)が11日、都内で行われた「MARUNOUCHI SPORTS FES 2021」に出席し、東京五輪で複数の新競技が採用されたことについて、あらためてその意義を強調した。東京五輪ではスケートボード、サーフィン、スポーツクライミングなど「エクストリーム系」の競技が初採用され話題を呼んだ。

スケートボード女子ストリートで銅メダルを獲得した中山楓奈(16=ムラサキスポーツ)とともに登壇。室伏氏は「新競技が入ったことで若い人や、これまでのスポーツ界とは違う層の方々が入って五輪の価値が高まった」と語った。

中山が競技を始めてきっかけを「8、9歳の頃、富山県にできたスケートパークに行き、楽しかったので今も続けている」と話したことに対して「やはり環境が大事だ」と、スポーツ環境の整備促進が重要だとも訴えた。

一般市民へのスポーツ実施率向上に向け「スポーツは競技だけではない。心と体の健康のためのアクティビティーなので楽しんでほしい」とも語った。

一方の中山は3年後のパリ五輪に向けて「目の前の大会で成績を残して、その結果出られたらいい」と話した。【三須一紀】