バスケットボール女子が、東京五輪銀メダル効果でWリーグ初の「1試合1万人集客」を目指す。同リーグは16日に開幕。映画監督でもある河瀬直美新会長が14日、都内の会見で宣言した。集客目標は今季のプレーオフ決勝で、新会長は「残念ながら五輪では無観客だったが、たくさんのお客さんに見てほしいしたくさんのお客さんの前でプレーさせたい」と力を込めた。

リーグ関係者によれば、これまでの最高集客は17-18シーズンのプレーオフ決勝(丸善インテックアリーナ大阪)での約4000人。2倍以上の集客に挑むことになるが、手応えはある。女子代表はアジア杯優勝メンバーや五輪3人制も含め全員が国内でプレー。Wリーグへの注目は高く、開幕戦となる16日の新潟-アイシン(新潟県)を皮切りに、各会場の多くはチケット完売か間近の状態。1万人規模の“大箱”となれば、東京・国立代々木競技場などが候補に挙がる。

◆今季のWリーグ 昨季はコロナ禍での選手移動を最小限に抑えるため東西2地区制が採用されたが、今季は全チーム2回戦総当たり形式に戻す。17年ぶりの新規参入チームであるアランマーレ秋田が加わったことで、13チームが参戦。上位8チームがプレーオフに進出し、変則トーナメントで頂点を争う。