そばで見ていた女子高生が両手を天に突き上げ、両足を踏みならした。声は出せなくとも、感情をあらわにするほどの喜びようを見せたのは、9月に千葉で行われたバレーボール男子アジア選手権の1次リーグ、日本-バーレーン。東京オリンピック(五輪)に続き日本代表入りした高橋藍(らん、20=日体大2年)の得点シーンだった。

後衛の位置にいた高橋は、バランスを崩しながらレシーブした後、すぐさま攻撃に移りスパイクを決めた。俊敏な動きで、一連の好プレーを難なくこなす期待の若手に、会場から温かい拍手が送られた。

五輪の1年延期が決まる前まで、シニア代表としての実績が皆無だった青年が、ここまでファンを魅了する存在となった。その熱狂ぶりにも、驚かされる。

わずか1年の間に周囲に受け入れられ、大きく飛躍を遂げた理由は一体なんなのか? 写真共有アプリ、インスタグラムのフォロワーは92万人に上り、国内バレーボール界でトップ級。注目を集める新星。そのルーツをたどり見えてきたのは、尊敬する兄に追いつき、追い越したいという一心で練習に打ち込んできた貪欲な姿だった-。【平山連】

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