18年平昌オリンピック(五輪)銀メダルの宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が、今季世界2位となる102・58点で首位発進した。

演技後の一問一答は以下の通り。

-SPを振り返って

うーん。そうですね。率直な感想として、出来のいい悪いではなく、どんな理由であれ(2本目の4回転トーループからの2連続ジャンプの)セカンドをダブル(2回転)にしてしまった結果が良くないな、と。今シーズン、まだまだ長いです。まとめにいく時期ではないですけど、4回転トーループの空中で気持ちのブレが出てしまった。挑む気持ちにブレが。振り返ってみれば、いい演技だったのかもしれません。でも自分がこうして不服に思っているのは、いい演技よりも成長したい気持ちが強いから。明日は、いい演技をしたいとは思いますが、失敗したとしても、成長できるようなフリープログラムを滑り切ります。

-久々の100点超えだが、悔しい思いの方が強いのか

1つ目のジャンプが乱れた、だからダブルにした。4回転トーループの着氷を見たら、セカンドで3回転トーループを跳べたな、と映像を見ても思いました。自分の気持ちと照らし合わせると、いい点数を出したい、いい順位を取りたい、という気持ちも、もちろんありますけど、世界のトップで戦える選手になりたいと本当に思ってます。失敗してもいい、とまでは言いませんけど、それくらいの気持ちで挑戦したいと思います。

-4回転トーループ-3回転トーループの自己分析は

朝の公式練習から、あのようなジャンプが多かったんです。1つ目の4回転トーループを試合ではなく練習からどう修正するか。

-ここ数年か、数カ月か、セカンドにこだわっている。どのように練習しているのか

まず、エキシビション、アイスショーで跳ぶ回数を増やしてきました。トーの成功率が低いので、アイスショーでも。あとは練習で単発を跳ばない。練習から全部コンビネーションにしています。それで苦手意識はなくなったものの、でも自分のジャンプを見失った時、頼ってしまったのが2回転。そこは直したい。今は成長したいと思っているからこそ、挑戦したいと思います。