ショートプログラム（SP）首位の鍵山優真（18＝オリエンタルバイオ／星槎）がフリーも1位で完全優勝し、初のGPファイナル（12月9～12日、大阪）進出を決めた。今月上旬の第3戦イタリア大会に続いてGPシリーズ2連勝を飾った。

SP100・64点、フリー185・77点、合計286・41点は全て1位。シニア2季目、実質初めてのGPシリーズで上位6選手に満点の30ポイント獲得（1位は15ポイント）で入り「GPファイナルは今季の目標の一部で、日本開催ということもあって、とても出たかった試合。ただ、今の自分で戦えるか、優勝を争える実力があるか、と言ったら、そうではない。この大会を見ても前大会を見ても、実力が感じられない。もっともっと練習して（この日は回避した）4回転ループだったり、後半も、もっといいジャンプが跳べるように練習していきたい」と謙虚に振り返った。

2位には同期の佐藤駿（17＝フジ・コーポレーション）がフリー177・17点の合計264・99点（自己ベスト）で食い込み、日本期待の若手2人がワンツーフィニッシュを飾った。19年ジュニアGPファイナル王者の佐藤にとって、シニアのGPでは初の表彰台。「目標にしていたので、まずは達成できてうれしい」と、親友と2人で並んだメダリスト会見で語った。【松本愛香通信員、木下淳】