GPシリーズ2連勝で初のGPファイナル進出を決めた鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)が、第2部で男子の大トリを務めた。

昨季のショートプログラム(SP)「ボーカッション」を舞うと、冒頭からファンの手拍子が降り注ぐ。3回転フリップ、3回転ルッツ、3回転ループを跳んで演じ終えると、笑顔になって四方に両手を広げて感謝した。

今大会はSP、フリー、合計すべて1位と貫禄の勝利。12月9~12日のファイナル(大阪・東和薬品RACTABドーム)に男子唯一の30ポイント獲得(1位15ポイント×2戦)で駒を進めた。

一夜明けて取材に応じ「気持ちはもう次に向いてるか」と問われると「はい。ファイナルで、どう戦っていけるか。その次のプランを、早く(4回転)ループを練習したい。あとは、もっともっとジャンプの安定性も。(帰国後の)隔離期間は(同期で今大会2位の佐藤)駿と一緒なので、駿といろいろ見ながら、ジャンプをどうやったら安定させれるんだろう、っていうのを早く勉強して自分のものにしたいなと思っています」と目線を上げた。

今回は演技の安定を優先し、回避した新技4回転ループ。この自身3種類目の4回転ジャンプについては「ファイナルはループです」と宣言。宇野昌磨(トヨタ自動車)やネーサン・チェン、ビンセント・ジョウ(ともに米国)らGPシリーズ上位6人の頂上決戦で投入することを約束した。【松本愛香通信員】