ラグビーの国際統括団体「ワールドラグビー」は24日、一定の条件を満たした場合に選手の代表資格を1度だけ他の国や地域に変更できる規定を発表した。

22年1月1日から適用され「(代表での最後の活動から)36カ月間以上経過した」「選手が移動を希望する国で生まれている、または親や祖父母のうち誰かがその国で生まれている」などの条件がある。27年W杯以降で新規定の影響が出そうだ。

新規定が多く活用されそうなのは、フィジー、サモア、トンガなどを離れ、他国で代表になることを選んできた選手たちだ。ニュージーランドなど近隣国、日本、欧州などでプレーしてきた選手らが、自身や親、祖父母の母国を背負って活躍することが可能になった。ワールドラグビーのボーモント会長は「私たちは会員と選手の声に耳を傾け、国際ラグビーの品位を損なうことなく、現代のプロラグビーの環境を認識しながら規定の更新を目指しました」などとコメントした。