開志国際は福岡第一とのスペシャル・エキシビションマッチ第2戦に83-77で勝ち、1勝1敗で終えた。

相手が仕掛けるオールコートプレスを、パスで打開した。27日の第1戦(64-89)は大学の推薦入試で不在だったSG野口竜真(3年)が、途中出場で6本の3点シュートを成功させた。強豪に競り勝ち、ウインター杯初戦(12月24日)の福岡大大濠戦へ好感触を得た。

迷いなく放ったSG野口の3点シュートはリングをくぐり抜けた。第4クオーター(Q)残り2分に沈めたロングショットで81-74。6本の3点シュートを決めるなどスコアを20点積み上げた。「空いたら思い切り打つ」。フリーになると、その言葉を実践した。

第1戦は大学の推薦入試と重なった。午後3時からのリモート面接で出場可能な時間だったが入試に集中するために出場を回避。だからこそ、この日はプレーに集中した。第1Q途中からの登場時は従来のPGを担い、第3Q途中からの出場時はシュート力が生きるSGを任された。富樫英樹監督(59)は「SGで使い始めたら、いきいきしてきた。シュートに専念できる」と野口を評した。

福岡県大会決勝で福岡大大濠に69-60で勝利した福岡第一を83-77で下した。野口は「ここで勝ち切れないと福岡大大濠には勝てないというのが共通認識だった」とウインター杯への手応えを話した。【涌井幹雄】