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今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2021年10月1日
2021年10月1日

21年10月1日、フィギュアスケートジャパンオープンの公式練習で演技の確認を行う佐藤駿。

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プレーバック

GPファイナル(2018年)

宇野昌磨、紀平梨花ら念入りに調整


今日の出来事

高橋大輔がNHK杯で逆転優勝。2度目の2連覇(2007年)

男子ショートプログラム(SP)2位の高橋大輔(21=関大)が、今季GPシリーズ全6戦の最高得点となる総合234・22点で逆転優勝を遂げた。冒頭の4回転ジャンプで転倒したものの、その後のジャンプを完璧にまとめて大会連覇。日本男子最多のGPシリーズ通算4勝目を挙げた。13日に開幕するGPファイナル(トリノ)に1位通過で3季連続出場を決めた。

81・33点の技術点が場内に表示されると、どよめきが起きた。出場12人中、ただ1人の80点台をマークした高い技術で、高橋が逆転優勝を引き寄せた。「連覇が1つの目標だった。それが達成できて良かった」。冒頭の4回転こそ転倒したが、残り7回のジャンプを完璧にまとめた。

2本の4回転ジャンプを入れる予定だった。GP初戦のスケートアメリカで回避したことが、心残りだった。しかし、この日の朝にモロゾフ・コーチから「1本で行く」と指示された。本人は「やりたかった」がSP2位発進で、GPファイナル出場に失敗が許されない状況での判断だった。

その4回転を転んだ。「悔しかった。優勝でも内容は納得していない」。ただし、失敗が尾を引く悪い癖は出なかった。失敗しても「気持ちをすぐに切り替えた」。フリー自己ベストをマークした昨年NHK杯の86・19点には及ばなかったが、2位に5点差をつけて世界トップレベルの実力を証明した。

SPとフリーの合計234・22点は今季のGPシリーズ最高得点。日本男子初のGPファイナル優勝に向け、大きな弾みがついた。「3位、2位ときているので残りは1位しかない」。その栄冠のため、今度こそ2本の4回転をそろえる。