年内最終戦で攻守の要が輝いた。アランマーレ山形が大野石油広島に3-0でストレート勝ちし、19-20シーズンから続くホーム14連勝とリーグ暫定1位での「越年」を決めた。木村友里(26)が、チーム最多14得点と安定した守備で大きく貢献した。

応援に背中を押され、躍動した。序盤からレシーブと緩急をつけたアタックで2セット(S)先取に貢献。第3S序盤は一時5点差とされたが「コートの中と外で細かい情報を交換しながら修正できた。自分たちのやるべきことをやり続けた」と7連続得点で逆転に成功し、そのまま逃げ切った。試合後には「私たちは応援のおかげで勝ち続けることができていると思うので、一緒に戦っているという雰囲気が楽しくて最高です」とファンに感謝を伝えた。

頂点を目指す後輩から力をもらった。この日、全日本大学選手権で母校・日体大が東海大との決勝戦に臨み準優勝。「(卒業から)もう4年たっているので、かぶっている後輩はいないが、母校の活躍は本当に刺激になる。自分も頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。

今後は約1カ月の中断期間に入り、22年最初の試合は1月15日、強敵・群馬銀行との一戦となる。21年を最高の形で終えたが、北原勉監督(41)は「この期間で全チームがかなり変わる。維持ではなく、新しいことにチャレンジして自分たちの武器をさらに磨き上げたい」と緩みはない。来年は10試合が予定されており、まだ半分も折り返していない。気持ちを切らさずにレベルアップし、22年も多くの白星をつかむ。【相沢孔志】